作品紹介
納骨堂
眞敬寺 蔵前陵苑
東京都台東区寿1丁目に完成した眞敬寺の施設には、本堂・庫裡・客殿・葬儀法要室に加え、自動搬送式納骨堂が設置してあり、遺骨を納めた厨子が7000基収納できる。火葬場で焼骨された遺骨を持参すれば厨子に納骨される。その他葬儀、法要、会食などワンストップで行うことが出来る諸室が用意されている。少子高齢化と非婚化、首都圏への人口集中で従来の墓地に対する意識が家の墓から個人の墓にシフトしている。自動搬送式納骨堂はICカードで厨子を参拝口まで招き、参拝が終了すると自動的に元の位置に戻すシステムである。都心の狭い敷地の有効利用ができ、公益事業として寺の長期安定経営に寄与できる寺の経済学の好例である。立体にまとめた寺院の形態は広い道路に面し、光の空間をテーマとして建物全体で伽藍を表現するためエントランスは「大門」をイメージし、続くアプローチは半屋外の「参道」と位置付けた。更に奥の「中門」を通ると受付に辿り着き、錫板のアートは光が天空につながる様を表し、外観は環境に調和し、街並に変化を与えることを意図し、夜間に光る垂直の光のライトで極楽浄土に通じる「白道」を表現した。
- 竣工
- 2017年
- 施工
- 株式会社佐藤秀
- 構造
- RC造
- 規模
- 2835㎡
- 関連サイト
- 蔵前陵苑 公式サイト
Photo:BAUHAUS NEO 2018